人文系寺子屋 野崎塾 イカロスの太陽

市民の市民による市民のための学び舎 前野町カルチャースクール 板橋区前野町6-41-17村越ビル1F 080.3856.7463 野崎

カテゴリ: 新しいゼミのスタート

4月12日(水)から「哲学書を読むための超初級&超特急フランス語」がスタートします。第二、第四水曜日の3:45~5:15pmの定期開催です。フランス語で書かれた哲学書を読みたいけれど、フランス語が全然分からない方のための超初級から始めて、フランス語の『知覚の哲学』に接続したいとかんがえています。予習は必要なく、ゼミの時間に集中して発音練習し、文法のあらましを理解し覚えて、帰宅後に復習をするという構えで是非ともご参加を。

テキスト:数江穣治『フランス語のABC』新版(アマゾン合同会社) 

テキストは各自入手してください。 

4月から第二、第四木曜日の6時から7時半まで、モーリス・メルロー=ポンティ『知覚の哲学』をフランス語で講読します。『行動の構造』(1942)、『知覚の現象学』(1945)の後、1948年の7回にわたるラジオ講演のタイプ原稿をもとに、著者自身による若干の訂正を経て出版されたものです。

原書のCauseries 1948 は、Kindle版で廉価で入手可能で、紙媒体のものも入手可能ですが、とても高価です。邦訳『知覚の哲学』は、ちくま学芸文庫にて菅野盾樹訳で出版されています。原文を量的にも大きく上回る訳者の注釈が詳細にわたっているのも初学者に参考になるでしょう。メルロー=ポンティ入門のためと限らず、フランス現象学の流れを知るうえでも、戦後フランス思想の歴史を振り返るうえでも貴重な著作といえます。

メインテクスト:Maurice Merleau-Ponty, Causeries 1948, Paris, Éditions du Seuil, 2002. 
サブテクスト:モーリス・メルロー=ポンティ『知覚の哲学』(菅野盾樹訳、ちくま学芸文庫、2011 )
サブテクスト2) : メルロ=ポンティ『知覚の哲学:ラジオ講演1948年』(英訳)The World of Perception (translated by Oliver Davis, with an introduction by Thomas Baldwin)
リンク先はこちら http://timothyquigley.net/cont/mp-wp.pdf 
         紙の出版は、Routeledge, London and New York.  Amazon.co.jp で入手可能。
 

フランス語のマンガLE MONDE SANS FINを第一、第三木曜日(6:00pm~7:30pm)に読み始めます。
気候変動の専門家Jancoviciの台詞に、小学生にも分かりやすいBlainのイラストを得て、地球温暖化の危機を語るBDがフランスで2021年7月に出版され2022年に最も売れた出版物となりました。原発をめぐって意見の分かれるドイツではあまり売れなかったということです。

イラストもついているし、簡単なフランス語で書かれているので、フランス語の初心者でも参加できるかと思います。テキストは各自で手に入れてください。Amazon Franceでなくても、アマゾン日本、紀伊國屋日本で入手可能です。

テキスト:JANCOVICI – BLAIN,  LE MONDE SANS FIN (DARGAUD, 2021).
邦訳はありません。
毎週第一、第三木曜、6時から7時半。Zoomで運営します。各自Zoomの環境を整えてください。参加費等については、野崎塾入塾案内(最新3訂版)http://nozakijuku.blog.jp/archives/37207484.html
をご覧ください。

毎週水曜の3:45~5:15までの英語ゼミは、新しく2022年11月9日からDavid Hume, A Treatise of Human Nature をテキストにして行われます。

ヒューム (1711~76) は、ジョン・ロックを祖とする英国経験論の完成者であるばかりでなく、デカルトに始まる西洋近世哲学を総決算して、ロックやバークリーなどのテーゼを受け継ぎ、経験論を意識的体系的に徹底させたとされる。本ゼミではヒューム『人間本性論』を原書で精読しそのことを検討したい。

現代アメリカの会話英語に慣れている人には親しみにくいかも知れないが、18世紀のイギリス英語はわれわれが学校で習った英語、哲学論文を読んで慣れ親しんだ英語には近いので恐れる必要はない。まずは序論、第1巻と読んでいくが、途中から飛ばしながら読んでいく予定。

テキスト:David Hume, A Treatise of Human Nature, Dover Philosophical Classics.
サブテキスト:デイヴィッド・ヒューム『人間本性論』、木曾好伸能訳、法政大学出版局。

12月1日から毎週水曜日 (3:45~5:15pm)、あまりにも有名なヘミングウェイの『老人と海』(The Old Man and the Sea) をオリジナル版で読み始めます。どの版かは指定せず、手に入れやすいものを各自用意してください。翻訳も多数出ています。英語版を日本語に訳しながら鑑賞するとともに、既存の邦訳も読み比べ、翻訳論的考察もしていきたいと考えています。

テキスト:Ernest Hemingway, The Old Man and the Sea. 各自入手しやすいもので。
邦訳:福田恆存訳(旧新潮文庫)、高見浩訳(新潮文庫)、小川高義訳(光文社古典新訳)、石波杏訳(青空文庫)など多数。 

当面 Zoomで行います。 初めての方もどしどしご参加ください。詳しくは「野崎塾入塾案内(最新3訂版)をご覧ください。

毎月、第二、第四木曜日の4時から5時半までのフッサールゼミでは『デカルト的省察』(日本語訳)をしばらく読み続けていました。不明なところも多々残っていますが一応4月8日に終えます。4月22日からは『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』を読んでいきます。

自然科学を学問の模範とする見方から離れ、「生活世界」に根に張り「生活経験」の検討を通して本質洞察へといたる道筋を人間科学(人文学)の基本に据え、超越論的現象学の樹立に苦闘したフッサールの「最後期」の集大成を、ドイツ語原書でゆっくりと時間をかけて読んでいきます。

テクスト:Edmund Husserl, Die Krisis der europäischen Wissenschaften und die transzendentale Phänomenologie, Felix Meiner Verlag, Hamburg, 2012.
サブテクスト:1) The Crisis of European Sciences and Transcendental Phenomelogy, Northwestern University Press, Evanston, 1970. Translated by David Carr.
     2) E. フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』、中公文庫(1995)、中央公論社(1974)。細谷恒夫・木田元訳。

 Covid-19のため、当面しばらくZoomで運営します。初めての方も、科学論に興味をお持ちの方など、是非ともご参加を! 野崎塾の詳細はこちら
 

2021年2月10日(水)から英語教室がスタートします。毎週水曜日、3:45pm~5:15pmまで。

野崎塾の設立理念に基づき、受験英語でもなく町の英会話教室の英語でもなく、市民の教養としての英語の教育実践として運営しています。新型コロナの感染拡大のため当面、Zoomのみで行います。

テキスト:George Orwell『1984』(ラダーシリーズ 、IBC パブリッシング)
サブテクスト: 江川泰一郎『英文法解説』(改訂三版、金子書房)

ロシア革命を徹底的に揶揄した『動物農場』でのヒットを受けて、オーウェルは「ビッグ・ブラザー」率いる全体主義的体制を生きるさまざまな人間模様を描いた。1984年はすでに年号の上では過去となったが、今なお「近未来」の小説と言えるだろう。ラダーシリーズのリライト版(level 4ー英検二級程度)で読むので、中級程度の復習を兼ねて読みやすいと思う。サブテクストの文法書を参照しながら、文法的説明と訳読が中心。

 

4月8日(水)から英語教室がスタートしました。毎週水曜日午後4時から5時半まで。

野崎塾の設立理念に基づき、受験英語でもなく町の英会話教室の英語でもなく、市民の教養としての英語の教育実践としてスタートしました。目下新型コロナの感染拡大のため野崎塾は休校中ですが、徒歩五分ほどの近所からの通いの個人授業ですので、例外的に続行します。

テキスト:George Orwell『動物農場』(ラダーシリーズ、IBC パブリッシング)
サブテクスト: 江川泰一郎『英文法解説』(改訂三版、金子書房)

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