人文系寺子屋 野崎塾 イカロスの太陽

市民の市民による市民のための学び舎 前野町カルチャースクール 板橋区前野町6-41-17村越ビル1F 080.3856.7463 野崎

2018年04月

第14回イベントは、4月29日(日)に会員6名の参加を得て盛況に行われました。発表者はto be bornという受動態(生まされる)から能動態(生きる)へどのように転換していけるかという問題意識を基調に、原作「フランケンシュタイン」と映画「フランケンシュタイン」との違いに触れながら、そこでのテーマを浮き彫りにしていき興味深い発表でした。

次回は、6月3日午後4時から映画鑑賞会、リリアーナ・カヴァーニ『フランチェスコ』(1989年、イタリア、ノーカット完全版、イタリア語オリジナル、日本語字幕)です。

5月の日程は以下の通りです。塾生は随時募集中です。空いている時間に設定可能ですので、お問い合わせください。

1) フランス語中上級(第2、第4月曜)  5/14, 28. 2:30~4:00pm. L'Amant (M. Duras)
2) フランス語初級(毎週水曜)  5/2, 16, 23, 30. 2:00~3:30pm.  Elle est gourmande 2(朝日出版社)5/9はお休み
3) フランス語初級(日程不定期 ) 未定  Café Français (朝日出版社)
4) 哲学ゼミ1(フッサール)(第2、第4木曜)5/10, 24.  4:00~5:30pm. 『デカルト的省察』(岩波文庫)
5) 哲学ゼミ2 (ラッセル)(毎週水曜) 5/2, 16, 23, 30.  3:45~5:15pm. The problems of Philosophy (B. Russell) 5/9はお休み
6) 哲学ゼミ3(ハイデガー)(第1→第5、第3木曜)5/17, 31.  4:00~5:30pm. Einführung in die Metaphysik (M. Heidegger)
7) 哲学ゼミ4(メルロ=ポンティ)(第2、第4月曜)5/14, 28. 4:00~5:30. Les sciences de l'homme et la phénoménologie (M. Merleau-Ponty)
8) 人文ゼミ1(マルクス)(第1→第5、第3水曜)5/16, 30.  5:30~7:00pm. 『資本論』第2巻(岩波文庫)
9) 人文ゼミ2(柄谷行人) (第2、第4水曜)5/9, 23.  6:00~7:30pm. 『世界史の構造』(岩波現代文庫)
10) 人文ゼミ3(池田理代子)(第1→第5、第3木曜)5/17, 31   6:00~7:30pm. LA ROSE DE VERSAILLES (kana) 

 4月の第14回イベントは、 4月29日(日)午後4時から、「フランケンシュタイン」についての討論会です。5月の第15回イベントは現在調整中です。

5月か6月から人文ゼミ4の開講準備中です。Zeev Sternhell の「フランス・ファシズム論」三部作(Fayard)をテクストに検討中です。 第2、第4木曜6時からで調整中。関心のある方はお問い合わせください。

4月29日(日)午後4時からの討論会『怪物』はなぜ創られたのか」が近づいてきました。詳しくは:

http://nozakijuku.blog.jp/archives/31107237.html 

第14回イベントは、4月29日(日)午後4時から、討論会です。

参加費:会員、学生500円、一般1000円。終了後、一品持ち寄りの飲み会です。

【タイトル】 

『怪物』はなぜ創られたのか:小説「フランケンシュタイン」(M・シェリー)を題材に 

【要旨】 
 "Frankenstein is a novel like an onion." 
 映画「フランケンシュタイン」の視覚の印象(≒イメージ)により、あたかもフランケンシュタインという怪物がいるかのような印象が流布されているように思えてなりません。 
 シェリーの出身地英国内でさえ、「怪物≒フランケンシュタイン」との誤解が多いと感じます。日本においても、この映画の名を聞くと、多くのひとが、フランケンシュタインという名前のグロテスクな「怪物」を想起されるのではないでしょうか。 
 原作では、「怪物」は科学者フランケンシュタインの研究対象として造られながらも、名前すら与えられず、愛されない連鎖によって愛の枯渇にやるせなくなり 、凶暴化してゆき「怪物」となった話であることはあまりに知られていません。 
 私は原作を紐解くなかで、我々のこころの裡にある、本当の「怪物」は誰か、また何か、アタリマエとは何か、善悪の定義は誰が決めることができるのかといった疑問とともに、「疎外」が生み出す「狂気」について眼を向けていきたいと思います。 

【発表者紹介】 
Yoko Ozawa 
早稲田大学商学部卒業、武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程修了。上智大学大学院総合人間科学研究科聴講生等を経て、子ども電話相談、障がい者支援などに携わりつつ、精神医学の研究に励んでいます。 

第13回イベントは、4月1日(日)に会員6名と一般6名(内、学生4名)の参加を得て、大盛況の討論会となりました。報告者が理科系の大学院生ということもあり、その方面の知識が豊富で幅広く議論することができました。配電網が従来の「中央集権型」から「地方分散型」に転換する必要性に注意が向けられたのは大収穫でした。

次回は、4月29日(日)午後4時から、討論会「「怪物」はなぜ創られたのか——小説『フランケンシュタイン』(M. シェリー)を題材に——」」(報告者:小澤瑶子)です。

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