次回は7月9日(日)午後3時から、ウォーレン・ベイティ『レッズ』(米パラマウント1981年)の鑑賞会です。三時間を超える長編なので、間に休憩を入れます。そのため開始時間がいつもより一時間早め、午後3時からになります。ご注意ください。
人文ゼミは柄谷行人『世界史の構造』(岩波現代文庫2015)が新たに開講されます。第一回は6月21日(水)午後6時からです。 隔週水曜日で、定期的に開く予定です。参加希望の方はご連絡ください。
市民の市民による市民のための学び舎 前野町カルチャースクール 板橋区前野町6-41-17村越ビル1F 080.3856.7463 野崎
5月28日に話すこと(野崎優三)
1. 私は、東京23区の家庭ごみや資源の収集・運搬・焼却・再生に携わる清掃労働者です。東京清掃労組には4300人組合員がいます。回りには、ともに収集・運搬に関わる低賃金で働く非正規の仲間が3000人います。
組合で作成したDVD「自然にやさしく 人にやさしく」(20分)を見ていただきながら、どのような仕事をしながら、労働運動をしているのかをお伝えしたいと思います。
2. 日本の労働者の7割が働いている中小・零細企業は、大企業との不公正な取引により、利益が上がらず、労働者にまっとうな賃金を払うことができず、人手不足に悩んでいます。
働くものに起きている事実について、労働雑誌のグラフや記事でお話をしたいと思います。
3. 働くものは身を削りながら、すべての商品やサービスを産み出しているにもかかわらず、不当な価格で商品が買い叩かれ、売れ残り、とりわけ労働力商品価格、賃金が無秩序に値切られ、売れ残り、年収200万円以下のワーキングプアーが1200万人、若年ニートが数百万人生まれています。高齢年金生活者の貧困も深刻です。労働力が縮小再生産しかできない、社会の存続さえ問題になる危機的な事態だと思います。
4. この事態を克服するには、どうするのか。最低賃金の引上げ、長時間労働の規制、残業代不払の一掃は、労働者の生命と生活を取り戻すことになります。全産業で幅広い賃金調査を行い、すべての労働力商品価格の集約とコントロールができれば、適正な賃金と適正な商品価格の実現ができれば、今よりも安定した商品経済社会が再建できるのではないかと考えます。
以上の内容で、みなさんと意見交換ができると幸いです。