今日の午後に「哲学ゼミ2」が三人の参加を得て無事スタートしました。ラッセルの『哲学入門』(The problems of philosophy) をテキストにしています。今日は初回だったので、どのように進めていこうかという話が始めにあって、結局、英語を細かく読みながら進めていこうということになりました。邦訳を参考にしながら、英語原文を読むことで「文意」が明瞭になり、問題点についての議論も活発化しました。それにしても「現象と存在」と訳される第一章が、apperance and reality というのもかなりラッセルの戦略を感じました(塾長の感想)。しばらくは英語の原書を読みながら、一回に一章のペースで読んで行きます。英語の勉強にもなります。広く参加を募集してます。参加申し込みは随時受け付けます!

それにしてもラッセルの『哲学入門』の原題が The problems of philosophy であったとはうかつにも知らなかった(忘れていた)。拙訳『ポパーとウィトゲンシュタイン』(Dominique Lecourt, L'Ordre et les Jeux, 1981)(1992年邦訳、国文社刊)の冒頭を飾る「火かき棒事件」と呼ばれる事件で、ラッセルを前にして、ポパーとウィトゲンシュタインのロンドン・スクール・オブ・エコノミクスでの「闘い」が1946年にあった。ポパーに対する趣旨説明として「哲学にはパズルしかなく哲学的問題はない」という挑発的な文章を(秘書だった)ウィトゲンシュタインはポパーに送り、そしてポパーを(ラッセルとともに)ロンドンに迎えたのである。その事を思い出した。ラッセルの文章(1912刊) には puzzling (困らせる)という語がそのまま出てきていたのである!タイトルに「諸問題」としていた上に…。